こんにちは!

Invictus Sportsコンディショニング担当の北山です。

 

みなさん一度は「肩甲骨が大事!」と聞いたことがあると思いますが、では実際に何をしたらいいのかイメージはついていますか?

まずはなぜ肩甲骨が大事なのか説明します。

 

特にピッチングにおいては、腕を大きくかつ速く動かすと思います。

腕を上げるときはどこの関節が動くと思いますか?

 

最も動く関節は「肩関節」です。

肩関節は球関節と言われ、関節の構造上可動性に富んでいるという特徴を持っています。

しかしそんな肩関節も動きすぎるとインピンジメント症候群などを発症し、肩を痛めてしまうことがあります。

 

ではなぜ動きすぎてしまうのでしょうか。

ここに肩甲骨が関係してきます。

 

実は腕を上げるとき、肩関節と肩甲骨が同時に動いています。

その割合は2:1と言われています(肩甲上腕リズム)。

仮に腕を上まで上げたとき(180°)、肩関節は120°、肩甲骨は60°動くことになります。

 

もし何らかの原因で肩甲骨が動かなかった場合どうなるでしょうか。

からだは動かない場所があってもタスク(この場合は腕を180°上げること)をどうにか達成しようとします。

この場合考えられることとして、肩関節を120°以上動かしてタスクを達成しようとするがあります。

通常120°で済むところをそれ以上動かすということは、関節に必要以上な負荷がかかってしまうこととなります。

 

野球では、肩甲骨の機能低下によって肩関節が過剰に動きすぎてしまい、肩を痛めるケースが多くあります。

そのため、肩関節を柔らかくすることだけでなく、肩甲骨の機能を維持し、動きすぎを抑制することも大事となってきます。

 

ここからは、実際のエクササイズを紹介していきます。

■広背筋ストレッチ

Point

右脇腹が伸びるように、斜め後ろへ下がるようにしましょう。

 

■胸郭屈曲回旋(外転ストレッチ)

Point

できるだけ手を遠くへ伸ばすようにしましょう。

体幹の軸が横に傾かないようにしましょう。

 

■肩甲骨内転(T)

Point

後ろへ引く際は肩で行うのではなく、肩甲骨同士を近づけるようにしましょう。

肩甲骨の内側に力が入るように意識しましょう。

 

■両肘ボール挟みリーチ(前鋸筋)

Point

肘をできるだけ体から話すようにして首に力が入らないようにしながら上に上げていきましょう。

脇より下あたり(前鋸筋)に力が入るようにしましょう。

 

■ウォールスライド

Point

胸を壁からできるだけ離し、腕を上に上げていきます。

この運動も脇より下あたり(前鋸筋)に力が入るようにしましょう。

 

■プッシュアップ

Point

よくある古典的な運動ですが、ケガをする選手はできないことが非常に多いです。

腰が下に落ちたり、お尻が上に上がりすぎたり、首に力が入ったり、、などよくありますが、横から見て真っすぐの状態で上げ下げするようにしましょう。

 

今回はよくある「肩甲骨が大事!」というよくある文言について具体的な例を挙げさせてもらいました。

結論、肩甲骨はとても大事です!

しかしなぜ大事なのか、何をしたらいいのかきちんと理解できなければ意味はありません。

ぜひ参考にしてみてください!

 

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