さて、今回はトレーニングを中心に情報を配信させていただきます。

皆さんがトレーニングを行う上で、少しでもお役に立てれば幸いです。

今回のテーマは「お尻」です。

よくプロ野球選手等が大事にしている部位としてあげられるお尻ですが、実際にどのような場面で必要で、どのように鍛えていくのかについて書いていければと思います。

1.お尻のトレーニングが大事な理由

 まずはお尻が大事とされる理由ついてご説明したいと思います。お尻は主に「下半身を動かす」&「力を伝える」という動作おいてに重要な役割を果たします。走る・跳ぶ・投げる・打つといった動作を行う際には必ず、お尻周り(股関節周り)が動きます。

 下の画像の通り、股関節の外転(脚を横に開いていくような動き)や股関節の伸展(脚で後ろに蹴るような動き)などの動きがピッチングにおいて重要な役割を示していることがわかると思います。同様の動きがバッティングでも重要になるということは、経験者の皆様でしたらイメージできるのではないかと思います。

 股関節の外転(右脚で地面を押し、身体を加速させている)

股関節の伸展(左脚=踏み込み脚で地面からの力を受け止め、身体全体を持ち上げるような動きになっている)

  お尻周りには。こういった動きを主に担う『中殿筋』や『大殿筋』といった筋肉がついています。また、その周辺には『ハムストリングス』や『内転筋』等股関節周りの動きにおいて重要な役割を担う筋肉も集まっています。

 個人差はありますが、身体の中で最も大きな筋肉トップ4のうち3つは、お尻・股関節周りに集中しています。爆発的な動きが必要とされるスポーツにおいて、大きな筋肉を使うことのメリットは言うまでもありませんね。
 

 一方で、お尻周りの筋肉は、使うことが難しい部位でもあります。お尻を使うことができない理由は多岐にわたります(関節のつまり、骨格、体力不足…etc.)。中には、生まれてから一度もお尻を活用せずに生きてきましたというもいます(使えてないことに気づいていないパターンも…)。ここでは、お尻を使う感覚をつかみ、鍛えていくためのトレーニングをご紹介します。ご自宅でできる物が中心となっています。リンクから動画をご覧いただけますので、ぜひ動画を見ながら取り組んでいただければと思います。

2.トレーニング


① ヒップリフト

   https://youtu.be/6ktuSDztYDo
   仰向けになり、足を地面についておお尻を浮かすような動作
   お尻の筋肉が縮む(収縮する)感覚をつかむ


② ロックバック
   https://youtu.be/gsS6j_N1JGc
   股関節を引き込み、お尻を突き出す(お尻が突き出る=お尻を使いやすい姿勢)
   この感覚をスクワットなどに生かしていきましょう


③ スクワット
   https://youtu.be/3o8_8QXgTto
   キングオブトレーニングです
   膝が内に入らないよう注意しましょう
   鏡などで自分の動作をチェックしながら行えると良いです


④ 片脚ルーマニアンデッドリフト
   https://youtu.be/Js3js0BHmJg
   https://youtu.be/X6XcXDnCM5g
   股関節周りを自在に操り、片脚で安定して力を出しましょう


⑤ スケートジャンプ
   https://youtu.be/xtzUgHZX7bQ
   着地した時にお尻や股関節、体幹をしっかり止めることを意識
   衝撃を受け止め、身体を制止させてから地面を蹴って進むことを大事に メリハリを意識しましょう
   ※膝が内に入りやすく、重大な怪我につながる恐れがあります まずは小さな歩幅で行うなど、慎重に取りんでください

注意事項

・①→⑤の順に徐々に難しくなっています 順を追ってできるようになりましょう

・身体が固い⇒個人差はありますが、ストレッチ等で改善が期待できます

・関節につまり、挟まり感がある⇒ストレッチや治療院での施術等で改善する場合があります

・痛みがある、痛みが出た⇒トレーニング中止し、医療機関を受診しましょう

 ここで記載したトレーニングはあくまで一例ですので、個人の特徴や課題に合わせ、適切なトレーニングを組み合わせていくことが重要です。また、トレーニングで付けた力を実際の競技動作につなげていくことも必要になります。パフォーマンスアップの入り口としてご参考いただければ幸いです。

【その他最近の投稿】